若い頃は、多少の無理は「気合い」でどうにかなると思っていました。
夜更かししても次の日は普通に動けたし、寝不足でもコーヒーを飲めばなんとかなる。
重たい荷物も、長時間の外出も、「まあ大丈夫」で済ませてきた気がします。
でも最近、その「まあ大丈夫」が、だんだん通用しなくなってきました。
寝不足は翌日だけじゃなく、二日三日あとまで引きずるし、無理をした翌朝は体が正直に文句を言います。
ちょっと冷えただけで肩や腰が重くなるのも、昔はなかったことです。
一番変わったなと思うのは、気力の部分かもしれません。
以前なら何も考えずに引き受けていた予定も、「本当に今やる?」と一度立ち止まるようになりました。
断ることに、前ほど罪悪感を感じなくなったのも、年齢のおかげなのかもしれません。
最初は「衰えたなあ」と少し落ち込んだのですが、最近は考え方が変わってきました。
無理が効かなくなった分、自分の調子に耳を傾けるようになった気がするのです。
疲れている日は早く休む、しんどい時は手を抜く。それを「甘え」だと思わなくなりました。
便利なものや、体を労わるアイテムに頼ることにも、以前ほど抵抗がありません。
昔は我慢していた小さな不調も、放っておかない方が結果的に楽だと分かってきました。
昔と同じようにできなくなったことは増えたけれど、その代わり、自分を大切にする感覚は少しずつ身についてきた気がします。
「平気じゃなくなった自分」を責めるより、「ちゃんと気づけるようになった自分」を、今は少しだけ認めてあげたいと思っています。


