千葉県と茨城県の境にある利根川沿いの千葉県神崎町に行ってきました。
神崎町は、「発酵の里、神崎」として注目されていますが、利根川の豊かな水と米どころとしての土壌に恵まれ、江戸時代から酒造りや味噌・醤油などの醸造が盛んな土地だったことが大きな理由。
特に江戸への物流のかなめとなった「利根川の舟運」の存在は大きく、神崎でつくられた酒や味噌は川を渡って江戸まで運ばれていきました。
さらに、この地域は昔から良質な湧き水が多いと言われ、酒造りには欠かせない水の質が非常に高いこともポイント。
もともと自然条件が発酵文化にぴったりだったんですね。
そして近年、町ぐるみで「発酵」をテーマにした町おこしが進み、道の駅「発酵の里こうざき」が誕生したことで、一気に“発酵の町”として注目されるようになりました。
まず道の駅に入った瞬間、普通の道の駅とは雰囲気が違います。
棚の半分くらいが“発酵食品”。味噌、醤油、米麹、ぬか床、甘酒、発酵スイーツ、発酵ドリンク…見たことのない商品がたくさんで、目移りしまくり。

しかも地元の人が普通に買い物していて、その様子を見るだけで「あ、日常に発酵が根づいている町なんだな」と実感できます。
町を歩くと、小さな醸造店がぽつぽつと並び、建物もレトロで味わい深い。
お店の人たちは気さくで、発酵の話をすると嬉しそうに詳しく教えてくれるので、つい長話になるのもこの町の魅力です。
発酵と聞くと専門的なイメージがありますが、神崎は難しい話抜きに“発酵を楽しめる”場所でした。
道の駅だけでも十分楽しめるし、少し町歩きをすると、昔ながらの酒蔵や味噌店があり、歴史も一緒に味わえます。


