以前、奈良県の興福寺に阿修羅像を観に行きました。
京都、奈良を回るツアーに参加して、お目当てが阿修羅像でした。
八部衆像の1体として他の仏像と共に展示されていました。
八部衆とは、仏法を守護する八種の神々の総称で、もとは古代インドの神々。
釈迦が説法する場(祇園精舎)で、その教えを聞いて仏教の守護者となったとされています。
それぞれ奈良時代の漆と布を何重にも固めた像で、乾漆造と呼ばれています。
| 番号 | 名称(像名) | 読み | 特徴・由来 | 表情・造形の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 阿修羅像 | あしゅら | 戦いの神。三面六臂(3つの顔、6本の腕)。内面の葛藤と祈りの象徴。 | 少年のように繊細で憂いを帯びた顔立ち。 |
| 2 | 迦楼羅像 | かるら | 半人半鳥の神。炎を吐くガルーダ神。蛇を食う神。 | 鳥の頭部で、鋭い嘴が特徴。力強い姿勢。 |
| 3 | 乾闥婆像 | けんだつば | 音楽神。天界の音楽家として知られる。 | 穏やかで優美な顔立ち。 |
| 4 | 緊那羅像 | きんなら | 音楽・舞楽の神。人間に似ているが動物の耳を持つ。 | 柔らかい表情とリズム感ある姿。 |
| 5 | 毘舎闍像 | びしゃじゃ | 夜叉の一種。仏法を護る武神。 | 力強い体躯で、眉を吊り上げた表情。 |
| 6 | 沙羯羅像 | さから | 海神。龍族の王で、雨を司る。 | 龍の冠を戴く。水を象徴する穏やかさ。 |
| 7 | 摩睺羅伽像 | まごらが | 大蛇(ナーガ)の神。地下世界を護る。 | 頭上に蛇を巻く。神秘的で落ち着いた表情。 |
| 8 | 畢婆迦羅像 | ひばから | 夜叉族の一人。仏敵を退ける護法神。 | 端正で威厳のある顔つき。 |
当日は、案の定混んでいて、しっかり観られるか心配でしたが、なんと阿修羅像の前で列が動かなくなり、ずっと立ち止まっていられたのです。
お陰でゆっくり堪能させて頂きました。(綱引きの様に列が像の前で行ったり来たりしてました)
少年の様な3つのお顔、悲しみ、怒り、静けさを表しているそうですが、正面の眉を寄せた憂いを帯びたお顔が印象的です。
戦いや苦悩、慈悲を同時に内包した複雑な表情と言われています。
八部衆それぞれに魅力があって、ツアーでなければゆっくり時間を取って見つめていたい像ばかりでした。
なかなか気軽には出かけられませんが、奈良や京都の仏像巡りもしたいと思っています。


