暖かくなったり、寒さがぶり返したりと着る物に悩むこの頃ですが、季節はしっかり進んでいます。
南房総では頼朝桜が咲き始めました。
濃いめのピンク色の花が、まだ少し冷たい空気の中でふわっと咲いているのを見ると、「ああ、ちゃんと春は来ているんだな」と感じます。
ソメイヨシノよりも一足早く咲くので、どこか得をしたような気分にもなります。
頼朝桜と呼ばれているこの桜は、一般的には河津桜として知られていますが、源頼朝がこの地で再起を図ったという歴史にちなんで、南房総では親しみを込めてそう呼ばれています。
歴史に思いをはせながら眺める桜も、また味わい深いものです。
南房総で楽しむなら、やはり「道の駅 保田小学校」周辺は立ち寄りやすい場所のひとつ。
廃校になった小学校を活用した道の駅で、どこか懐かしい雰囲気の中で買い物や食事が楽しめます。
桜の時期は、校舎とピンク色の花の組み合わせがなんともやさしい景色になります。
少し足をのばして「佐久間ダム」方面へ行くと、山あいに咲く頼朝桜と湖の景色が重なって、とても穏やかな雰囲気。
観光地らしい派手さはありませんが、静かに春を感じたい方にはぴったりの場所です。
まだ満開ではありませんが、ぽつぽつと咲き始めた木の下には、カメラを持った方やお散歩中のご夫婦の姿も。
寒暖差に振り回される毎日ですが、花は迷わず季節を進めていくのですね。
厚手のコートを着たまま桜を眺める、ちょっと不思議なこの時期も南房総の春らしい風景。
満開になる日を楽しみにしながら、今年も小さな春を味わっています。


