先日、千葉県市原市にある チバニアン に行ってきました。
残念ながら現在は工事中とのことで、実際の露頭(地層)までは行けませんでしたが、入口にあるガイダンス施設で案内の方がとても丁寧に説明してくださいました。
以前訪れたときは、正直なところ「崖に印がついている場所」という印象で、何がそんなにすごいのかよく分かっていませんでした。
でも今回は、地球の“磁場の逆転”という壮大なテーマについて詳しく教えていただき、見え方がまったく変わりました。

地球には磁場があり、コンパスが北を指すのはそのためですが、実はその磁場は長い地球の歴史の中で何度も逆転しているそうです。
北極と南極が入れ替わる、と聞くと大変なことのように思えますが、その変化は何千年もかけてゆっくり進むため、生物への大きな影響はなかったと考えられているとのこと。
なぜ逆転が起こるのかは、まだ完全には解明されていないそうですが、地球内部の液体金属が対流しながら回転し、それによって磁場が生まれているという説が有力だそうです。
その流れが揺らぐことで、磁場が弱まり、やがて逆転するのではないかと言われています。
そして、この磁場逆転の記録がはっきりと残っている地層は、世界でも限られた場所しかありません。
そのひとつが、このチバニアン。約77万年前の地磁気逆転の証拠が確認されたことで、地質時代の名称にもなった、まさに“世界基準”の場所なのです。

普段は海や山の景色を楽しむことが多い房総ですが、足元の地層の中に、こんな壮大な地球の歴史が刻まれていると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。
今回、現地を歩くことはできませんでしたが、かえってじっくり話を聞けたことで理解が深まりました。
次は工事が終わったら、実際の地層を見ながら、今日聞いた話を思い出してみたいと思います。
遠くの宇宙もロマンがありますが、足元の地層にも、何十万年という時間の物語が眠っている。
そんなことを感じさせてくれる一日でした。

