クリスマスが近づくと、街のパン屋さんやデパ地下にずらりと並び始めるのが「シュトーレン」と「パネトーネ」。
どちらも毎年気になる存在ですが、実はまったく別の国で育ったクリスマススイーツです。
最近は通販でも人気で、少しずつ食べながらクリスマスを待つ“アドベント気分”を楽しむ人も増えています。
まず、ドイツ生まれのシュトーレン。
ずっしりとした生地に洋酒漬けのドライフルーツやナッツがぎっしり詰まり、表面はたっぷりの粉砂糖で覆われています。
この白さは“幼子イエスを包むおくるみ”を象徴していると言われ、ドイツではクリスマスの4週間前から少しずつ薄くスライスして味わうのが定番。
時間が経つほど味がなじんでおいしくなるため、むしろ“熟成してからが本番”という、ちょっと珍しいタイプのお菓子です。
対して、イタリア・ミラノ発祥のパネトーネは、ふんわり軽い甘さが魅力。
パネトーネ酵母による長期発酵でほのかな酸味があり、シュトーレンよりもパンに近い食感です。
こちらもレーズンやオレンジピールが入って華やかな香り。
クリスマス時期になるとイタリアの家庭では大きな箱入りパネトーネを買って、家族みんなで切り分けて楽しむのが定番行事なのだとか。
国は違えど、どちらも“家族とゆっくり味わうための特別なパン菓子”という点が共通しています。
日本ではどちらもすっかり“クリスマスの風物詩”。
特にシュトーレンは、コーヒーや紅茶はもちろん、ワインにも合わせやすく、大人のご褒美スイーツとして定着してきました。
一方でパネトーネは子どもにも食べやすく、朝食やおやつにもぴったり。
今年はどちらも楽しんで、国をまたいだクリスマス気分を味わってみるのも良いですね。


