画像は富津市のHPからお借りしました。
先日TVで、千葉県富津市の鉄砲巻きが紹介されていました。
鉄砲巻きとは、醤油で味付けした鰹節を具にした太巻きのこと。
漁師さんが海に出る前や作業の合間に、片手でさっと食べられる携帯食として受け継がれてきた、まさに地元のソウルフードだそうです。
文化庁の「100年フード」に認定されていると聞き、長く愛されてきた理由に納得しました。
見た目はとてもシンプルですが、噛むほどに鰹節の旨みと醤油の香ばしさが広がり、地産の海苔とご飯との相性も抜群。
派手さはないのに、しっかり記憶に残る味というのが印象的です。
漁師飯らしく、手軽で腹持ちが良いところも、長年支持されてきたポイントなのでしょう。
また、房総地方では、昔から「太巻き祭り寿司」と呼ばれる、年中行事や冠婚葬祭に欠かせないご馳走として作られてきた太巻きがあります。
こちらは、切ると断面に梅や桜、アジサイやカタツムリ、文字など、にぎやかな図柄が現れます。
鉄砲巻きとは違い、華やかなので、ハレの日の巻き寿司ですね。
こうした話を聞くと、旅先でその土地ならではの食べ物を味わう楽しさを改めて感じます。
観光地の有名グルメもいいですが、地元の人に長く愛されてきた食べ物には、その土地の暮らしや歴史が詰まっています。
鉄砲巻きや太巻きも、そんな背景ごと味わってみたい一品です。


